蔵書印のところをみると[971227]、つまり1997-12-27に購入したものです。もう12年近く前です。「地球交響曲第3番」の観た直後、会場で購入したものだと思います。私が読んだ最初の星野道夫さんの著作。
とても私的な文章で、家族のこと、特に生まれたばかりの息子さんのことを書いている部分は、その温かく、柔らかな視線を感じることができ、心を動かされました。
先日NHK教育テレビで放送のあった4回シリーズ「私のこだわり人物伝」のなかで、まさにこの本を手がけた編集者の方(湯川豊さん)も触れられていました。星野さんがアラスカを取材し、住み、生き、大勢の人たちと誠実にかかわり、狩猟する民とも交流する中で、例えば、今狩ったばかりの動物を自分の中に摂り入れることで、他者の命を自分の体内に入れることで生きる。つまり、生命の循環を感じること。そういう体験を、とても丁寧に見つめ続けた人が、星野さんだったように思います。
続きを読む: 旅をする木
