
ふつうタイトルに[読書感想文]とは書かない。[書評]と書くところだろう。私にとって、「書評」という単語が重いのだ。小学生みたいやけど、[読書感想文]にしようと思っている、。
文字を惜しめ
地元の図書館でこの本を見つけ、「まえがき」を読んですぐ借りる気になった。なんとなくわかっていたことだが、文字を惜しめ
と書いてあり、唸った。文字は切って切って切りまくって、意味が通じなくなる一歩手前で止める
。言葉をできるだけケチに使う
という表現もあった。
大学やカルチャーセンターで文章術の講義をした筆者が、教えたことをまとめた上に、受講生の文章に赤入れをしたサンプルがたくさん掲載されている。さらに、その解説も書かれている。具体的にどこをどうすればよいのかがわかる内容である。
最後に筆者は、添削内容を参考にし、書き直してみることを強く勧めている。自分なりに時間をかけて推敲して書き直し、それを繰り返すことで、文章が上達する。それしかないのだ。
ここまできて、上に書いた文章を実際に推敲してみた。すると文字が減る。推敲しようと思うと、どうやったらええねん?と思うこともあるが、文字を惜しみ、意味が通る最低限の文字数にしようと思うと、わりと大胆に「その」とか「さらに」とか、文章にはあまり影響がない文字を減らすことができた。
文章も芸術の一分野
あまり考えたことのなかった言葉である。芸術は必ず鑑賞する人がいる。人に見せない日記以外の文章は、読み手が必ずいる。
どんな文章も客観的な「批判」というプロセスを通らないと、読むに耐えない。伝えるためには、抽象的、概念的なことではなく、具体的なことを書く。具体的に書くためには、着眼と観察、それを描写する力が要る。
客観的な批判が推敲だろう。だが、自己陶酔があると、絶対にいけない。感動した感動したと連呼している紀行文など読めたものではないと、筆者が言っている。何かに目を向け、よく観察し、それを具体的に書くことで、文章を読んだ人に感動が伝わるのだ。具体的に書くには、ボキャブラリーが必要になる。それを増やすためには、本を読むべきだと筆者は言っている。
ブログであれ、文章を書く者としては、心に留めておくべきことだ。
おまけ
この本を読んだ後に、先日エントリーに書いた「文章を書く講座」に通い始めた。その内容が、「文章術の千本ノック」に重なり、妙に興奮したのだった。
がんばります。
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