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名古屋ライフハック研究会Vol.4 「マインドハック研究会」in名古屋 参加してきました

  • Posted by: 虹の父
  • 2009年9月 6日 00:00
  • lifehack
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でお馴染みの佐々木正悟さんをメインスピーカーにお迎えして、名古屋ライフハック研究会Vol.4「マインドハック研究会」in名古屋 を行いました。(お知らせ内容

佐々木正悟さんが名古屋で行う初めての講演とあって、申込を戴いていた方48名全員がお越しくださり、なんと出席率100%の会となりました。

佐々木さんの講演内容を、私のメモを元に報告します。あくまでも私のメモなので、誤った理解も含まれているかもしれませんが、ここに書かれている内容は、私に責任があります。講演内容をマインドマップで整理されていますので、komatsunaさんのメモsazanamiさんのメモを参照してみてください。

ライフハックと心理学はとても親和性が高いというか、両輪というか、物事の捉え方とか、続けるためのコツとか、自分に対するちょっとした仕掛けとか。とても心理的な側面が大きいと思っていて、その点を佐々木さんがどう説明されるのか、どう考えられているのかは、とても大きな関心がありました。

とてもとても面白かったです。もっともっとツッコンで聞きたくなりました。心理学を修められているので、知識が半端ではなく、ツッコンだ質問には落ち着いた口調で淡々と答えられていて、何やらとても奥の深さを感じました。ぜひ、いつか第2弾をお願いできればと思ってしまいました。では、以下に佐々木さん講演の概要を・・・。

「マインドハックス研究会」in名古屋、佐々木正悟さん講演

「よいライフハックとは?」

ライフハックに「よい」という言葉を付けているのが新しかったです。そして、そのことはよくわかる気がします。逆の「よくない」ライフハックの例えとして、ライフハックをしているつもりなのに、実際には使うエネルギーが逆に増えていたり、というのを挙げておられました。ライフハックブームのような感じもあるので、なんでもかんでも取り入れるのではなく、よくよく考えて、自分に合ったライフハックを実践したいものですね。

「よい」ライフハックとは、以下の条件を持ったものと定義できる。

  • 安心感
  • 力が無駄にならない
  • 無駄な力の有効利用

佐々木さんは、「超整理法」を実践されていいるとのことで、上の条件に当てはめると、

  • 安心感:一元化
  • 力が無駄にならない:時間順に入れていけば整理できる
  • 無駄な力の有効利用:衝動的に投げ込むだけで整理ができる

さらに、探すのが簡単というメリットも生まれる。

最適な不安はやる気になる!

不安だから視野の外には置きたくないと、普通は思いますよね。私もよくやる方法です。しかし、目の前に置くのはあまりいい方法ではないそうです。置いてあるのに慣れてくると、「見えていない」ということはよく起こります。逆に、目の前に置かないことで、不安になり、その心理状態を逆手にとって、やる気につなげるという、普通には絶対に思いつかなさそうな、佐々木さんだからこその方法に思えました。

  1. 目の前にない
  2. 不安になる
  3. 気持ちが高ぶる
  4. リストを探す
  5. 高ぶった気持ちでリストを見つける
  6. タスクを処理する可能性

不安に伴う気持ちの高ぶりが、やる気がある時の気持ちの高ぶりと似ているので、モチベーションにつながる可能性が高いとのことでした。

GTDの心理学

mehoriさんなどからよくレクチャーを受けるそうですが、佐々木さん自身はGTDでは管理をされていないそうですが、GTDで行うこと(収集など)の心理的側面についての説明をされました。(行動主義とセットで説明されましたが、行動主義の説明は、ここに書けるだけのメモありません。)

フロイトの心理モデル
収集では気になることをリストアップする。
自意識と無意識で構成される「自我」がさらにそれより下の部分に、「気になること」を抑圧している。
GTDの収集ステップは、その抑圧された「気になること」をどんどん浮かび上がらせていることと捉えられる。
つまり、「気になることのリストアップ」は、抑圧を外すことになる。
心理療法などでも、気になることを話してもらうということをするが、最初は身近なことから始まり、段々と「人生における・・・」といった重大なところに至ることもある。丸々二日間気になることが出続ける人もいるらしい。

GTDは、記憶を記録に置き換える作業。

注意資源分散モデル

タイトルだけ見たら、何のことかわかりませんでしたが、例えを聞いたらわかりました。車の運転を例に取ると、「集中していると眠くなる」が、眠気を覚まそうとして音楽を聴くと、「注意が分散して目が覚める」。つまり、注意の集中と分散は、トレードオフの関係にあるとのことです。経験として理解できました。

  1. 意識的に努力すれば集中できる(意識するというのは、弱い)

    「楽にする」「ツールで補う」「回避する」「自動化する」「代替する」などの手法が考えられる。例えば、TaskChute(TC;タスクシュート)は「ツールで補う」「自動化する」「代替する」にあたる。

    佐々木さんは、タスクシュートで3週間分の予定を管理されているとのこと。超人ですね!タスクシュートを使うに当たって、時間の見積もり精度は重要ではないと言われていました。

  2. 好きなことなら集中できる(好きなことなので、強い)
  3. 得意なことなら集中できる

    得意すぎると、逆に眠くなることもある。(わかりますね)

  4. 目を覚ませばやれる
  5. シングルタスクならやれる

やる気ハックス

著書の「やる気ハックス」の内容に沿ったものをまとめて話していただきました。とても具体的で、すぐに使えそうなものが多かったです。

  1. 切迫感アップ
    タイマーを使う
    これは効果がある。大橋さんがタイマー大好き。skype会議でもすぐ「はい、5分。ピッ!」とやるらしい。佐々木さんは、いつまでもだらだら喋ったりすることもあるらしいですが。
    締め切りを確認する
    本の執筆などは、これは効果がある。
  2. 成功率アップ
    見通しを立てる
    マニュアルを読む
    小分けにする
    ゴールをはっきりさせる
    佐々木さんは、使っていないそうです。(意外でした)
    取り敢えずやってみる
    これはとても大事な気がします。転がるためには初期抵抗が大きいですが、転がり出せば簡単に転がり続けることができますね。
  3. 承認欲求を刺激(本来的には、一人ではできない。他人が必要。)
    ほめ言葉を読む
    名言集を読む
    好きな著者の本を読む
    読んでうれしいメールを読む
    ほめてくれそうな人としゃべる
  4. 頭を切り換える
    水を飲む
    佐々木さんはよくやるそうです。
    WhiteNoise
    佐々木さんは、iPhoneアプリで、ノイズキャンセリングヘッドフォンを使い5分間聞くということをされるそうです。私もたまにします。ライフハッカーの記事参照。
    場所を変えて仕事をする
    握力トレーニング
    ものすごい周知の事実的な口調で話されましたが、私は初めて聞きました。(本に詳しく書かれているようです。)
    動く
    表情を作る
    これは大事。笑っている顔を鏡で見ると、脳が「調子いい」と思ってくれる。私は、あんまり鏡を見ないので、毎朝思いっきりいい笑顔で鏡の自分と向き合うようにしようと思います。

やる気を出させる心理的な仕掛けが大事ですね。知ってるのと知らないのでは大違いのような気がします。ここにも面白いリストを見つけました。「やる気を出すための33の方法

軽そう状態とは?

躁鬱(そううつ)の躁(そう)状態の軽いものというニュアンスだと思いますが、ちゃんとした病名のようです。下記のような説明をされていました。

  • 症状の一例:「目標志向性活動が増加、創造的で生産的になることもある」
  • モチベーションが高いという訳ではなく、明らかな障害で、うつとセットになっている
  • 調子よくガンガンいってる人は、ちょっと心配
  • 「調子がいい」から、即ち状態がいいとは言えない
  • 軽そうの最大の問題は、うつの症状が出るまで、病気と見なされないこと
  • いつもよりも調子が良すぎると感じたら、ちょっと注意をしたほうがよい。
  • 同じ時間内で、たくさんのタスクをこなせることが続いたら、要注意。
  • 具体的に言うと、コンプリ(コンプリート;予定していたタスクが全て完了した状態)が三日続いたら要注意。
  • ビジネス書には、このことが全く触れられていないのが不思議。

病気のハナシはあまりよくわかりませんが、「軽そう」という病名は初めて耳にした気がします。ただ、自分のこと振り返ってみると、わーとモチベーションが上がった後、それこそ、名古屋ライフハック研究会のイベントが終わった後に、揺り返しが来る気がします。ただ、飲み過ぎてしんどいだけかもしれませんが。今回は、特にしんどかったです。(ただの、飲み過ぎです)

ただ、この手のハナシは、以前に比べてよく聞きますので、人ごととは思わず注意しておいていい内容だと思いました。

ヤーキーズ・ドッドソンの法則

佐々木さんの説明は、もっと最初にされましたが、講演中何度か引用されていました。佐々木さんのブログでも解説があります。そこには、「活動には最適な興奮状態がある」と書かれています。プレゼンでも使われた図は、ここにあります。

この図は横軸が「ストレスレベル」で、縦軸が「パフォーマンス」になっていて、真ん中あたり、即ち「ストレスレベルが中くらい」の時にパフォーマンスが最高になる、ストレスレベルが低すぎると寝てしまい、高すぎると「disorganization(秩序の破壊、という訳でいいでしょうか)」になるというもの。ピークのところはは、「最適な状態」で、「ゾーン」とか「フロー」などと呼ばれる領域。

このグラフで言うと、どの辺りにいるのがいいのか?という参加者からの質問に対して、佐々木さんは、「alertness(覚醒状態)」と「anxiety(心配)」の間を行ったり来たりがいいと答えていました。

ちなみに、ヤーキーズさんとドッドソンさんがネズミを用いた実験で明らかにしたらしく、100年くらい前の研究だそうです。こちらにも言及あります。

ライトニング・トークス(Lightning Talks)

恒例になったライトニング・トークス、略してLT。今回は、私も含め6人が各5分の発表をしました。ごく私的なメモでご報告。(私の発表内容は、別途エントリーを起こしますので、ここでは割愛します。)

sazanamiさん
オフィスで溢れている紙をどうするか?答えは、メモを作る。A4サイズの紙を4つに切り、スティックのりとティッシュペーパー、大きなダブルクリップでメモを、「受注生産」もされているとのこと。発注しようかな。それから、ご本人「マインドハックに関係ないネタ」と言われていたが、今回一番のマインドハックではないかと思えるネタを披露。ムカッ!としたときに、悪口を言ったりすることは精神衛生上よくないので、紙に書き殴り、ささっとシュレッダーにかけるのだそうです。スゴい!但し、人には絶対見つからないこと、というのが、使用上の注意です。面白かった。初LTだったそうで、緊張したとのことでしたが、その割りにはほぼ時間通りに収められていました。詳しくは、sazanamiさんの記事「ライトニングトークで話したこと」参照。
コウスケさん
クリップを使ったストレスコーピング法の紹介。彼は某ダイソーという100円ショップのまわしもので(笑)、クリップをたくさん片方のポケットに入れておき、ネガティブな思考をしたら、反対のポケットに移すということを一日続ける。そうすると、ネガティブ思考の回数が数えれる。ポイントは、数えようとすることで、自分のネガティブな思考に気づくこと。メモ帳を用意することで、メモすることを意識に留めることができるというのと同じ原理でしょうか。詳しくはコウスケさんの記事「クリップ100個でストレスハックする方法 」参照。
(有)トリガーデバイス 佐藤さん
4行日記を活用していて、それで不安をコントロールしているとのこと。社長さんなので、仕事のことを少しマイナス側に考え出すと、すぐに「うまくいかない、仕事がなくなる、路頭に迷う、息行き倒れる」などとなるそうです。これを4行日記で、「不安、落ち着き、前向き」につなげているとのこと。不安がなく楽観だけだとうまくいかない(適切なリスクを見極められない)と思うので、不安とうまくつきあってるなあと感じました。
stiloさん
ほぼ毎回一番に受付に来てくれるstiloさんからのLT。「情報収集のポイント」。本がとても大好きな彼らしく、2冊の本からインスパイアされたことを報告。情報を記録して終わり、となりがちだが、記憶に残るように情報を集める、量から質が生まれる、と。情報に感情を付加すると言われてました。なぜか、メモができていず、中途半端な報告しかできないです。ごめんなさい。といか、ブログで報告よろしくお願いします!
Mick Kamihara
日本人のミックさんによる「笑いHack」。こういうのいいなぁ。笑いはチカラ、笑いはポジティブ。リーダーとして困難に立ち向かわなければならないが、プロジェクトマネージャー本などには、いろんなネタが書いてあるが、もっと簡単に、「これやってクレヨン!」。これで行こう!というシンプルな提案。ただ単にオヤジギャグなだけとの心配もよそに、「(寒くなっても)ひるまず続ける」という力強い言葉に背中を押された気分でした。実際、次の日会社で使ったら、思いのほか年齢半分の女性にウケて、クセになりそうです。(笑)
おちくん
当会で唯一LTフル出場の、ある意味しゃべくりのプロおちくんの登場。ドラえもんのような体形、あいや、もとい、ドラえもんのポケットのようにネタがいくらでも出てくる奥の深さに、いつも敬服。今回は、タスクから逃げない、逃げちゃだめだ、ということで、GmailTaskを使ったタスク管理についての報告。階層化できるため、タスクの粒度を下げることができる。iPhoneからも使えるのがいいが、唯一の欠点はiPhoneからタスクを階層化した入力ができないとのこと。裏話ですが、おちくんは、このLT作りながら一人で大爆笑していたらしいです。会場も大うけでした。

今回のLTを聞いていて、ライフハックと心理的な事柄は表裏一体というか、みなさんその関係に注目した考え方をしているように思いました。また、笑いということにも注目が集まった気がします。笑いが免疫力をアップするという報告がありますが、もっともっとライフハックに笑いという分野が定着して欲しいとも思いました。

一つだけ、おまけを。佐々木さんへの質問タイムで面白い質問をされた方がいました。笑いのハナシの流れから、「笑ってはいけない時に、笑わないようにするハックはありませんか?」。それに対して少し考えて答えられた佐々木さんの答えが秀逸でした。少し言いよどみながら「エッチなことを考える、ですか。使っている脳の中枢が違うので。」

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